捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「最近私あんまり食べられないから余っちゃうのよ。本当によかったら紗耶香ちゃん食べて行って?」」
鏡花さんは大きなお腹を擦りながら、小さくため息を付く。

「それぐらいだと、確かに胃が押されるのであまり入らないですよね」
私が同意すると、驚いたように二人が私を見つめる。

「あっ」
そこで私は初めて、自分が妊娠したことがあると告白したことに気づいた。
「それか」
納得がいったようで、専務がリビングの椅子へと腰を下ろす。鏡花さんもただ事ではないと静かにお茶を入れにキッチンへと戻っていった。

「昔、東和社長の秘書をしていたんです」
何から話せばいいのかわからず、私はとりあえず事実を報告する。
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