捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
「立花、どうする? 東和の仕事はいったん外れるか?」
その言葉に私はどうすればいいのか考えるも答えは出ない。
「少し考えていいですか?」
「もちろんだ」
専務はすぐに了承してくれた後、言葉を選ぶように私に問いかける。
「彼は子供の事を知ってるのか?」
その言葉にドキッとしつつ、私は小さく首を振る。どうであれ瑠偉は彼の子だ。それを内緒で産んだ事実は消えない。再会しなければよかったかもしれないが、また祥吾さんは私の前に現れた。
「簡単に言えることではないのは解ってる。東和社長のことも俺はわからない。でも」
専務の言いたいことはわかっている。わかっているが、あの時の仕打ちが頭から離れない。でも、初めから遊べる女しか手をださないと知っていたのだから、恨むことすらできないのかもしれない。