捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「東和社長は奥様がいらっしゃるはずです」
あの時の婚約がそのまま進んでいれば、今は幸せな家庭があるかもしれない。
その言葉に二人が動きを止めた。今子供の話などすればさらに複雑になることは目に見えている。

「そうか……」
これ以上も何も言えないようで黙り込んでしまった二人に、私はあえて明るい声を出す。

「お二人に聞いててもらえて少し楽になりました。私事で専務にご迷惑をおかけし本当に申し訳ありません」
静かに頭を下げた私に、専務は柔らかな声を掛けてくれる。。

「立花が幸せになることを祈ってる」
その後、専務が井上さんを呼んでくれ自宅まで送ってくれた。

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