捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました
週末の土曜日、休みはもちろん瑠偉と一緒に過ごすことにしている私は、ジーンズにニットのロングカーディガンというラフな格好をしていた。

朝食も食べ終わり、洗濯物も干し終わり車のおもちゃで遊ぶ瑠偉に視線を向ける。

「るーい、お散歩行こうか」
都心から少し離れたこの場所は、自然も多く散歩にはぴったりだ。

「いく!」
すぐにおもちゃを置くと、瑠偉はもう玄関で靴を履いていた。私もその横でスニーカーを履く。

「お母さん、少し散歩行ってくるね」
私のその声に台所にいた母も「はーい」と返事を返してくれる。
瑠偉は小さな庭いじりをしていた父の側を、出かける気満々でピョンピョンと飛び跳ねている。

「ママ、はやく。おじいちゃんいってくるね」

「気を付けるんだぞ」
男の子ということもあり、元気な瑠偉を心配そうに見つめる父に私も声を掛けた。
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