捨てられママのはずが、御曹司の溺愛包囲で娶られました

「お昼には戻って来る」
「ああ」

家からすぐの公園に向かい、瑠偉の手を引いて銀杏並木歩いていた。

「これがいちょう。銀杏がなるのよ」

「ぎんなん?」

「そう、とーっても臭いけどおいしいのよ」

「ふーん」
瑠偉は実のなっていない、少し色づいた葉を見上げた。
そんな会話をしながら、私は大きくなってきた瑠偉を見つめる。髪は私に似たのか黒色だが、似なくてもよかったのに、瞳は祥吾さんと同じ薄いブラウンの綺麗な色だ。

ひらひらと落ちてきた葉に、瑠偉が私の手を振りほどき走り出す。私も慌ててそれを追いかけるも、その先にいた人に心臓が止まるかと思った。

瑠偉は前を見ていなかったようで、その人の足元にぶつかりそうになるのをその人が手で受け止める。
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