嫁入り前の懐妊契約~極上御曹司に子作りを命じられて~
「そう、結婚式。うちは伝統的に神前式なんだが……もし君がドレスを着たいのならそれは別にやろう」

 またしても美琴は開いた口が塞がらなかった。神前式とかドレスとか、そういう問題ではまったくない!

「な、なんで結婚式なんですか? 私は子供を産むだけの」

(愛人? いや、愛されているわけじゃないんだから、愛人ってのも図々しいか)

「なんの約束もなく君のような若い女性を囲っているなんて、外聞が悪いだろ」
「だって、愛人も婚外子もなんでもアリって言ってたじゃないですか~」
「家的にはOKだが、俺的にはNGだ」

 礼自身のけじめとして、美琴の立場を正式なものにしたい。彼はそう言った。

「籍までは考えくてもいい。ただ、この屋敷にいる以上は俺の妻として振る舞ってもらわなくてはならないし、君をお披露目する場は必要だろう」
「む、無理です。絶対に無理! 天下の御堂家に嫁入りだなんて、形だけだとして私には務まりません。それでけは勘弁してください」
「君は俺が信頼を置くあきづきの娘だ。娶ることになんの問題もないと思うが」
「ありまくりです。冷静になってください。後悔するのは礼さんです!」

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