嫁入り前の懐妊契約~極上御曹司に子作りを命じられて~
まりえは好きではないが、あの瑠璃の訪問着は素晴らしい。天下の篠宮家のご令嬢なだけあって、着物の趣味はさすがだった。
(って、そうじゃないし!)
美琴ははたと我に返ると、礼を見上げた。
「たしかに! 正直に白状すると、まりえさんは嫌いです。でも、いくらなんでも熱いお茶をかけたりは」
「わかってる、冗談だ」
礼は人差し指をあてて美琴の唇を塞ぐ。そのまま指で美琴の唇を割った。彼の甘い眼差しに美琴と胸はドキドキとうるさく騒ぎ出す。
「礼さん?」
「キスは拒まない約束だろ?」
礼のキスは少しだけ強引で、でもとびきり優しかった。
「君の人柄はよくわかっているつもりだ。あの……伽羅の香りの手紙を読んでいたからな」
「あ。あれ、礼さんご本人が読んでくれているとは思ってもいなくて。ちょっと恥ずかしいです」
誤字脱字などはなかっただろうか。礼本人が読んでくれると知っていれば、もう少し丁寧に書いた
ものを。
「俺はあの手紙を読むのを結構楽しみにしていた」
そう言って、礼はふわりと優しい笑みを浮かべた。礼がまりえより自分を信じてくれたことが嬉しくて、安心して、なんだかほっと力が抜けた。
(ありゃ。なんか足に力が入らないな)
「美琴? おいっ」
(って、そうじゃないし!)
美琴ははたと我に返ると、礼を見上げた。
「たしかに! 正直に白状すると、まりえさんは嫌いです。でも、いくらなんでも熱いお茶をかけたりは」
「わかってる、冗談だ」
礼は人差し指をあてて美琴の唇を塞ぐ。そのまま指で美琴の唇を割った。彼の甘い眼差しに美琴と胸はドキドキとうるさく騒ぎ出す。
「礼さん?」
「キスは拒まない約束だろ?」
礼のキスは少しだけ強引で、でもとびきり優しかった。
「君の人柄はよくわかっているつもりだ。あの……伽羅の香りの手紙を読んでいたからな」
「あ。あれ、礼さんご本人が読んでくれているとは思ってもいなくて。ちょっと恥ずかしいです」
誤字脱字などはなかっただろうか。礼本人が読んでくれると知っていれば、もう少し丁寧に書いた
ものを。
「俺はあの手紙を読むのを結構楽しみにしていた」
そう言って、礼はふわりと優しい笑みを浮かべた。礼がまりえより自分を信じてくれたことが嬉しくて、安心して、なんだかほっと力が抜けた。
(ありゃ。なんか足に力が入らないな)
「美琴? おいっ」