嫁入り前の懐妊契約~極上御曹司に子作りを命じられて~
「そんなこと気にしちゃダメよ。それより、美琴ちゃんもしかして……」

 意味ありげに丸代はにんまりと笑った。美琴にはその笑顔の意味がわからず、首をかしげる。

「おめでた、だったりしないかしら?」
「えぇ!?」

 美琴と礼が同時に声をあげる。美琴はもちろんだが、礼もだいぶ動揺している。

「いえね、私の勘違いだったら申し訳ないんだけど。でも年の功ってやつで、なんとな〜くわかるのよ。美琴ちゃん顔つきが変わった気がして」
「えぇ〜! あ、でも」

 まりえが来てゴタゴタしていたせいですっかり意識から抜けていたが……そういえば生理が少し遅れている。

「思いあたることがあるのか?」

 ものすごい勢いで礼に問いつめられ、美琴は焦った。

「いや、でも、数日遅れてるって程度だから気のせいかも……」
「丸! すぐに主治医に来てもらってくれ」

 呼べはすぐ来てくれる主治医がいるあたり、さすがは御堂家だ。美琴は産婦人科に出向くことなく、すぐに医者に診てもらえることになった。

 美琴と礼は並んで医者の言葉を待つ。

(なんか大事になっちゃって、勘違いだったらどうしよう〜。ドラマなんかだと、こういうときは間違いってパターンが多いよね)

 おそらく、きっと、勘違いだろうと美琴は思っていた。

「6週目ですね」
「へ?」
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