寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
私の肩に、ずーんと重い物がのしかかった。

「私は、妾ですよ。」

「そうですね。なので、言う事は三つだけです。」

ほっとした。

三つだけなら、何とかできそうだ。

「一つ目は、生け花を習って頂きます。」

「はい!私、生け花なら得意です。」

私は手を挙げて、主張した。

助かった。貧乏なのに、生け花を教えてくれてありがとう、お母さん。

「では、この屋敷の廊下のお花を、毎日生けるのが、小花様のお仕事なります。」

「えっ?毎日?」

「場所は、5か所ありますので、全て別なお花を生けて下さい。」

こ、これは……素直に習っておいた方がいいかな。

「生け花……習います。」

「そうですか。では、二つ目。これは時々主催されるのですが、パーティーで踊れるように、ダンスを習って頂きます。」

「だんす?日本舞踊という事ですか?」

「いいえ、社交ダンスです。殿方と一緒にドレスを着て、踊って頂きます。」

「と、殿方と!?」

身体が震えてきた。

保さん以外の殿方と踊るって、どういう事?
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