愛され王女は王の道をゆく
「見習い?
どう見ても、隊長クラスの実力はあるように見えるけども?」
レオナルド曰く、彼の場合、同年代のライバルに恵まれなかったのだと言う。
要は、高い志を持って騎士団に入団したものの、周りの騎士が雑魚過ぎて、肩透かしを食らってしまった――みたいな感じだ
雑魚なんて言うが、これでも王都にいる騎士見習いは、王立の騎士養成学校を好成績で卒業した猛者たちである。
レオナルドが特別優秀なのであって、決して彼らのレベルが低いわけではない。
「雑魚って貴方ね……まぁ、いいわ。
なんとかして、さり気なく彼の実力は見てみたいわね」
「もう決めてしまうんですか?
他にも騎士はいますけど?」
レオナルドの言う通り、アナスタシアはグルっと一周、訓練場を回っただけだ。
幾ら、早急に第一席を決める必要があるとは言え、一生を共にする相手である。
その短期間で決めてしまって良いのかという疑問は、至極当然のものであった。
「レオが周りは雑魚だって言ったんでしょう?
第一席の騎士に関しては、どうしても剣術の実力がある程度は必要なんだから、候補に入るわけ無いじゃない。
他は第一席が決まったら、また見に来るわ」
そう言って、アナスタシアは騎士団を後にした。
どう見ても、隊長クラスの実力はあるように見えるけども?」
レオナルド曰く、彼の場合、同年代のライバルに恵まれなかったのだと言う。
要は、高い志を持って騎士団に入団したものの、周りの騎士が雑魚過ぎて、肩透かしを食らってしまった――みたいな感じだ
雑魚なんて言うが、これでも王都にいる騎士見習いは、王立の騎士養成学校を好成績で卒業した猛者たちである。
レオナルドが特別優秀なのであって、決して彼らのレベルが低いわけではない。
「雑魚って貴方ね……まぁ、いいわ。
なんとかして、さり気なく彼の実力は見てみたいわね」
「もう決めてしまうんですか?
他にも騎士はいますけど?」
レオナルドの言う通り、アナスタシアはグルっと一周、訓練場を回っただけだ。
幾ら、早急に第一席を決める必要があるとは言え、一生を共にする相手である。
その短期間で決めてしまって良いのかという疑問は、至極当然のものであった。
「レオが周りは雑魚だって言ったんでしょう?
第一席の騎士に関しては、どうしても剣術の実力がある程度は必要なんだから、候補に入るわけ無いじゃない。
他は第一席が決まったら、また見に来るわ」
そう言って、アナスタシアは騎士団を後にした。