愛され王女は王の道をゆく
先程の動きは、一体何だったのか?
それは未だに、リィンの中で答えが出ていない。
目の前を優雅に歩くお姫様は、少し良いところのご令嬢風な格好に身を包み、街へと向かっている。
本来であれば、無理矢理にでも止めなければいけないのだろうが――レオナルドも承認している以上、一騎士としては何も言えなかった。
幸いというべきか、普段は一人で行動しているにも関わらず、アナスタシアはリィンを付き人に指名した。
ならば、せめて何かあった時に盾となればいい――リィンはそう考えていた。
そのために、お忍び感は出しつつも、腰に帯剣はしていたし、アナスタシアもそれを咎めたりはしなかった。
「おばさん、こんにちは~」
「ん? あら、アナちゃん。こんにちは」
人の心配を他所に、一つの店へと入っていくアナスタシア。
あの親しい感じから見て、本当に長いこと通っているのだろう。
というよりも、この国の王族は、何故こうも変なところに才能を持っているのか……
このお忍びも、姫の立ち回りは勿論、レオナルド殿下の手引もあってのこと。
レオナルド殿下に至っては、自分よりも六つも年下なのである。
彼の将来を考えると、なんとなく末恐ろしい気もするが、それを手懐けていて、かつあの身のこなしを披露したアナスタシアこそ、まるで底が見えない。
噂で飾り姫などと聞いていたリィンだが、一体、彼女の何を見てそう呼ぶのか、リィンは少し興味が出てきた。
それは未だに、リィンの中で答えが出ていない。
目の前を優雅に歩くお姫様は、少し良いところのご令嬢風な格好に身を包み、街へと向かっている。
本来であれば、無理矢理にでも止めなければいけないのだろうが――レオナルドも承認している以上、一騎士としては何も言えなかった。
幸いというべきか、普段は一人で行動しているにも関わらず、アナスタシアはリィンを付き人に指名した。
ならば、せめて何かあった時に盾となればいい――リィンはそう考えていた。
そのために、お忍び感は出しつつも、腰に帯剣はしていたし、アナスタシアもそれを咎めたりはしなかった。
「おばさん、こんにちは~」
「ん? あら、アナちゃん。こんにちは」
人の心配を他所に、一つの店へと入っていくアナスタシア。
あの親しい感じから見て、本当に長いこと通っているのだろう。
というよりも、この国の王族は、何故こうも変なところに才能を持っているのか……
このお忍びも、姫の立ち回りは勿論、レオナルド殿下の手引もあってのこと。
レオナルド殿下に至っては、自分よりも六つも年下なのである。
彼の将来を考えると、なんとなく末恐ろしい気もするが、それを手懐けていて、かつあの身のこなしを披露したアナスタシアこそ、まるで底が見えない。
噂で飾り姫などと聞いていたリィンだが、一体、彼女の何を見てそう呼ぶのか、リィンは少し興味が出てきた。