花を愛でる。
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「う、わ……」
エレベーターで最上階まで上がり、該当する客室の鍵をキーで解除すると私の目の前に広がったのは広々としたリビングルームだった。
柔らかいカーペットがどこまでも広がる部屋の先に全面ガラス張りの夜景が広がる。ゆっくりと近付いてみると最上階というだけあって煌びやかな絶景が広がっていた。
こんなに豪華な部屋を一人で使っていいんだ。あまり感情が表に出ない私ですら感動を覚えてしまう。
夜景に見惚れていると部屋のベルが鳴らされる。外に出てみるとホテルのスタッフが夕食を運んできていた。
「向坂様からフルコースのご注文をお伺いしています」
「え……」
ルームサービスを用意しているとは聞いていたがまさかコース料理だとは。
ダイニングテーブルに運ばれてくる料理に感銘を受けながら私はゆっくりとその味を堪能した。
正直な話、会場でも彼につきっきりで食事にありつけていなかったこともあり、空腹の限界を迎えていた。彼はそれを見越してコースを用意してくれたのかもしれない。
あまりにもビッグ待遇過ぎて戸惑うところはあるが、今しか出来ない体験を思い存分堪能することを心がける。