花を愛でる。
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予定していたスケジュールを終えると一先ず今日泊まる予定のホテルを訪れる。
部屋はシングルを二部屋取っており、社長の分だけグレードの高い部屋に設定した。
「(この人は夕食は誰かと取るんだろうか)」
フロントから受け取ったカードキーを差し出すと、彼はそれを見て「あれ?」と、
「俺と田崎さんの部屋、別々なんだ」
「当たり前です。セクハラで訴えますよ」
「冗談冗談。というか俺の部屋だけグレード高くない? 別に経費で落ちるんだし同じでもよかったのに」
「省けるところがあるなら省いた方が会社的にいいでしょう」
「なるほど、流石元経理部」
なんだその馬鹿にしたような笑みは。腹立たしさを感じながらエレベーターへ乗り込む。
先に私が宿泊する部屋がある階に到着すると「それでは失礼します」と彼の隣を抜けて降りようとする。
と、
「それじゃあ荷物置いたら最上階集合で」
「は?」
「お腹空いたでしょ? レストラン予約してるから」
じゃあね、と閉まりゆく扉の隙間から微笑むを見せた社長に「え、」と言葉を落とす。
最上階? レストラン? 一体何のことだ。
ま、まさか……