ピグが生きた一年半
突然の別れ
中年男と、親とはぐれた

子猫のささやかな日々。


しかし、それもあまり長くは

続かなかった。


ピグが来て、一年半が

過ぎた秋のこと。


その日ピグは外に出て

行ったきり、帰って

こなかった。


行きそうな場所を

何日も探しまわったが、

ピグの姿はどこにもない。


何かあったに違いない。


団地住まいのくせに

飼おうとした

自分のせいだ。


外に出るときはもう少し

注意して見てやって

いたら、、、。


男は自分を責め、苦しんだ。
< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop