生きなさい<短編>
次の日、母が様子を見に来た。
育てたくはないけど
死なれるのは困る
ってかんじ?
そう言えば
家に帰ってから
祖父の顔をまだ見ていない。
私が自殺未遂をしたと聞いた時の
祖父の悲しい顔を想像して思い浮かべると
さすがに胸が痛んだ。
まだ私の感情は
死にきっていないんだと思った。
祖父の部屋の戸を開ける。
『おじいちゃん‥?』
あれ?いない。
居間にいる母の所へ行って
『おじいちゃんは?』
そう聞くと
突然背後から聞こえた実の娘の声に
ビクッ
と母は少し後ずさった。
精神の壊れた娘に
刺されるとでも思ったのか
つくづく情けない親だった。