生きなさい<短編>
『入院してる‥』
は?
『なんで!?』
『‥ガンだって。』
『ガンて!?』
『食道なんだけど‥あんたが入院してた所と同じ病院‥』
『ひどいの‥?』
『少し‥』
母は私の目を見ずに話した。
私は走った。
寝間着のまま。
病院までの道のりが
やけに遠く感じた。
病室のドアを開く。
『おじいちゃん!!』
そこには
本を読むおじいちゃんの姿があった。
私の顔を見て微笑むおじいちゃんは
前より痩せてはいたものの
元気そうに見えた。
私はホッと肩を撫で下ろし、おじいちゃんのベットの隅に腰掛けた。
『プリン食べるか?』
そう言ってプリンを差し出すおじいちゃん。
私はそれを受け取り
食べた。