はじめてのカレカノ
翔の隣に座り直した私は、話したかったことを切り出す。
「ねぇ翔。明日か明後日に翔のお宅にお邪魔してもいいかな。翔のお父さんとお母さんにきちんとご挨拶したいの。もちろん、お母さんの体調が無理そうなら別の機会でいいんだけど」
「そっか。母さんは元気にしてるから、いつでも歓迎してくれると思うよ。明日、来る?」
「いいの?じゃ、明日お邪魔します。よろしくお願いします」
ううーっ、緊張してきたー
明日、午後2時に駅で待ち合わせして、翔のお宅へお伺いすることに決めた。
家まで送ってくれた翔は「緊張しなくて大丈夫」って安心させてくれた。
「翔、お土産は明日渡すね。楽しみにしててね」
「おう!楽しみにしてる。じゃ、また明日な」