平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「ここは俺と、これから来る何人かでいったん見ておくから、悪いけど、急ぎで団長たちのところに行ってくれ。実は――」
彼が続けた短い言葉を聞いて、リズは大きな目を見開いた。
◆§◆§◆
獣騎士団の本館内に、バタバタとした足音が響いた。
リズは、春を思わせる髪とスカートを揺らして、獣騎士団長の執務室を真っすぐ目指して走った。
慌て過ぎて、また確認の声をかけるのを忘れた。
扉をノックした直後、開け放って驚きを叫んでいた。
「団長様! す、数百年前の白獣の亡霊って、どういうことですか!?」
それは、あまりにも突拍子のない話だった。だから知らせに来た獣騎士から連絡を受けたのち、慌てて駆け付けた次第だ。
室内には団長ジェドと、副団長コーマックの姿があった。
ジェドは執務机にいて、隣には無愛想な顔で座っているカルロの姿がある。
獣騎士団長ジェド・グレイソンは、恐ろしいくらいに美しい男だ。鮮やかな青い瞳に、夜空を映し取った艶やかな深い紺色の髪。
「なんだ、もう来たのか」
ふっと彼に視線を返されたリズは、一瞬躊躇ってしまった。
獣騎士団内ではドS上司と有名なのに、外では猫を被って、柔和な笑顔が美しいと言われている『理想の上司ナンバー1』。
最近、その笑顔に翻弄されたことがあった。しかし帰還してから、なぜか自然な表情にまで時々目を奪われるのだ。
彼が続けた短い言葉を聞いて、リズは大きな目を見開いた。
◆§◆§◆
獣騎士団の本館内に、バタバタとした足音が響いた。
リズは、春を思わせる髪とスカートを揺らして、獣騎士団長の執務室を真っすぐ目指して走った。
慌て過ぎて、また確認の声をかけるのを忘れた。
扉をノックした直後、開け放って驚きを叫んでいた。
「団長様! す、数百年前の白獣の亡霊って、どういうことですか!?」
それは、あまりにも突拍子のない話だった。だから知らせに来た獣騎士から連絡を受けたのち、慌てて駆け付けた次第だ。
室内には団長ジェドと、副団長コーマックの姿があった。
ジェドは執務机にいて、隣には無愛想な顔で座っているカルロの姿がある。
獣騎士団長ジェド・グレイソンは、恐ろしいくらいに美しい男だ。鮮やかな青い瞳に、夜空を映し取った艶やかな深い紺色の髪。
「なんだ、もう来たのか」
ふっと彼に視線を返されたリズは、一瞬躊躇ってしまった。
獣騎士団内ではドS上司と有名なのに、外では猫を被って、柔和な笑顔が美しいと言われている『理想の上司ナンバー1』。
最近、その笑顔に翻弄されたことがあった。しかし帰還してから、なぜか自然な表情にまで時々目を奪われるのだ。