平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「だ、だって、お話を聞いてとても驚いたものですから」

なんだか焦ってしまって、リズは少し遅れてやや早口で答えた。

視線を逃がした時、こちらを見ているカルロが目に留まった。他の戦闘獣より一回り大きいものだから、一層窮屈そうだった。

むぅとしている彼の尻尾が、床の上をゆっくり左右に擦っている。

じーっと睨まれて、リズはハタと気付く。

「あ。そうね、午前中は団長様と忙しかったものね」

撫でて欲しいみたいだ。ひとまずジェドのことも二の次になって、リズはいったん彼にぺこりと会釈をして合図する。

それからパタパタとカルロに駆け寄った。

すると肩を窄めていたカルロが、ずいっと頭を寄せてきた。

「すっかり撫で癖が付いちゃったわね」

大きなふわふわの頭を、抱き締めるようによしよしと撫でてあげる。

「ふんっ」

相変わらず喧嘩でも売るみたいな鼻息を吐いたのに、カルロはリズの手にぐいぐい頭を押し付けてきた。

大きな尻尾が、ぱったんぱったんと喜びで揺れていた。

それをジェドが頬杖をついて眺める。

「朝、向かわせなかったから機嫌を損ねていたのか。リズも、カルロばっかりじゃなくて俺も構ってくれればいいのに」

「なっ、なんですかそれっ」

突然変なことを言い出したジェドに焦った。リズはなんの冗談だと思って言い返したものの、彼はひたすらじっと見てくる。

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