平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
草の音を聞いて、シモンがこちらを振り返った。
「あれ。お姉さん、こんなところまで来ちゃったの?」
リズの姿を認めると、少し顔色が悪そうな顔に手をあてて汗を拭う。
直前まで休んでいたのか、彼の声はまるで寝起きみたいだった。遅れて気付いたのか、シモンがふっとジェドたちを見渡す。
「そっか。獣騎士を連れて来たのか」
数時間前に会った時より具合が悪そうだ。
「あなた、大丈夫?」
思わずリズが尋ねたら、シモンが苦笑交じりに答える。
「俺は平気だよ。あいつは、まだ寝てるし」
「そのわりには消耗が激しそうだ」
シモンが、指摘したジェドへ訝った目を向けた。
「お前、亡霊が入っている器の方に触れていたな?」
そうジェドに言われた途端、シモンがじっと彼を見つめ返した。ややあってから、形のいい目をちらりと顰める。
「この前もいた人だね――一番偉そうだけど、あんた、誰?」
「獣騎士団長、ジェド・グレイソン」
コーマックたちへ『ひとまず今は近付くな』と手で指示を出して、ジェドがきっぱりと答えた。
それで察したのか、シモンが腑に落ちた表情をする。
「そっか。あんたが、あの亡霊が言っていた『団長』で『伯爵』ってやつなのか」
汗ばんだ前髪を「ふぅ」とかき上げた。
「消耗って、なんなのか意味分かんないし。ただ、寝ているはずなのにずっと頭の中に語りかけてきて煩いんだよ」
「あれ。お姉さん、こんなところまで来ちゃったの?」
リズの姿を認めると、少し顔色が悪そうな顔に手をあてて汗を拭う。
直前まで休んでいたのか、彼の声はまるで寝起きみたいだった。遅れて気付いたのか、シモンがふっとジェドたちを見渡す。
「そっか。獣騎士を連れて来たのか」
数時間前に会った時より具合が悪そうだ。
「あなた、大丈夫?」
思わずリズが尋ねたら、シモンが苦笑交じりに答える。
「俺は平気だよ。あいつは、まだ寝てるし」
「そのわりには消耗が激しそうだ」
シモンが、指摘したジェドへ訝った目を向けた。
「お前、亡霊が入っている器の方に触れていたな?」
そうジェドに言われた途端、シモンがじっと彼を見つめ返した。ややあってから、形のいい目をちらりと顰める。
「この前もいた人だね――一番偉そうだけど、あんた、誰?」
「獣騎士団長、ジェド・グレイソン」
コーマックたちへ『ひとまず今は近付くな』と手で指示を出して、ジェドがきっぱりと答えた。
それで察したのか、シモンが腑に落ちた表情をする。
「そっか。あんたが、あの亡霊が言っていた『団長』で『伯爵』ってやつなのか」
汗ばんだ前髪を「ふぅ」とかき上げた。
「消耗って、なんなのか意味分かんないし。ただ、寝ているはずなのにずっと頭の中に語りかけてきて煩いんだよ」