平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「お前が触れているから、強制的に魔力を繋げられているんだ。普通、そんな風に一方的に意志を伝えることはしない」
「魔力がどうとかはよく分からないけど、もしかして戦闘獣も、そうやって意思疎通できたりするわけ?」
どこか苛々した様子で、シモンは反抗的な仕草で言葉を投げてきた。
彼にとっては冗談のつもりで言ったのだろう。でも、それは事実だ。ジェドたちが黙っているのを見ると、彼が気を悪くしたように鼻白む。
「ジョークもだめなわけ? お堅いんだね」
リズは彼らしくないように感じた。どこか余裕のなさがある。
「何かあったの? 大丈夫?」
「お姉さん、こういう時は失望した方がいいんだよ。イケメンなのに騙された、とか、やな性格の奴だった、てさ」
「あなたは失望されたいの?」
素直に思ったことを口にしたら、シモンが言葉を詰まらせた。
「……失望、だなんて生まれた時からとっくにされてる。お前なんか生まれてこなきゃよかったのにって罵られて、とうとう山に捨てられて――この通り、俺は悪い子だからね。今更、なんとも思わないけど」
まるで自分に言い聞かせているみたいだった。俯いた拍子に、ざっくばらんの灰色の髪がぱさりと落ちていた。
「私は、失望もしていないし、悪い子だとも感じなかったわ」
え……とシモンが咄嗟に顔を上げる。
「だって、俺、お姉さんをあそこに置いて帰ったんだよ?」
「魔力がどうとかはよく分からないけど、もしかして戦闘獣も、そうやって意思疎通できたりするわけ?」
どこか苛々した様子で、シモンは反抗的な仕草で言葉を投げてきた。
彼にとっては冗談のつもりで言ったのだろう。でも、それは事実だ。ジェドたちが黙っているのを見ると、彼が気を悪くしたように鼻白む。
「ジョークもだめなわけ? お堅いんだね」
リズは彼らしくないように感じた。どこか余裕のなさがある。
「何かあったの? 大丈夫?」
「お姉さん、こういう時は失望した方がいいんだよ。イケメンなのに騙された、とか、やな性格の奴だった、てさ」
「あなたは失望されたいの?」
素直に思ったことを口にしたら、シモンが言葉を詰まらせた。
「……失望、だなんて生まれた時からとっくにされてる。お前なんか生まれてこなきゃよかったのにって罵られて、とうとう山に捨てられて――この通り、俺は悪い子だからね。今更、なんとも思わないけど」
まるで自分に言い聞かせているみたいだった。俯いた拍子に、ざっくばらんの灰色の髪がぱさりと落ちていた。
「私は、失望もしていないし、悪い子だとも感じなかったわ」
え……とシモンが咄嗟に顔を上げる。
「だって、俺、お姉さんをあそこに置いて帰ったんだよ?」