平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「ふうん。まぁ、それならいいや。動物の医者に預けてくれるだけで有り難いよ。俺、そんな金も伝手もないから」
そう口にしたシモンが、中途半端に言葉を切る。
人里と関わらない暮らしが分かるようだった。自分から関係性を断って、避け続けているようにも感じる台詞だった。
見守っていたトナーたちが、何やら思った様子で顔を見合わせる。
その時、シモンが気を取り直すように髪を撫で付けた。
「それなら、取引きしよう」
「取引きだと?」
「ああ、そうだよ、『団長』さん」
シモンが、生意気な口調でわざとらしく呼んだ。まだまだ青年の面差しもない形のいい瞳が、真剣なジェドを前に恐れもなくニッと笑う。
「あいつが眠っている場所を教えるから、俺のことは見逃してよ。ひとまず身の安全の保証で、お姉さんをこっちに寄越して」
「何?」
ジェドの顔色が変わった。表情は冷静だが、声にも怒気が滲む。
「リズを渡すわけがないだろう。やっぱり下心があったんだなクソガキめ」
「下心? 何言ってんの? 俺、初心な子にはキスのサービスだってやってないのに」
「リズにキスしたらただじゃおかねぇ」
「だから、なんの話だよ。それに童貞でもないんだから、ぶちゅっと勢いでやったりしないって」
ませたイケメン少年に、トナーたちがぽかんとする。なぜか突然始まった言い合いに、リズも一瞬状況を忘れて呆気に盗られた。
そう口にしたシモンが、中途半端に言葉を切る。
人里と関わらない暮らしが分かるようだった。自分から関係性を断って、避け続けているようにも感じる台詞だった。
見守っていたトナーたちが、何やら思った様子で顔を見合わせる。
その時、シモンが気を取り直すように髪を撫で付けた。
「それなら、取引きしよう」
「取引きだと?」
「ああ、そうだよ、『団長』さん」
シモンが、生意気な口調でわざとらしく呼んだ。まだまだ青年の面差しもない形のいい瞳が、真剣なジェドを前に恐れもなくニッと笑う。
「あいつが眠っている場所を教えるから、俺のことは見逃してよ。ひとまず身の安全の保証で、お姉さんをこっちに寄越して」
「何?」
ジェドの顔色が変わった。表情は冷静だが、声にも怒気が滲む。
「リズを渡すわけがないだろう。やっぱり下心があったんだなクソガキめ」
「下心? 何言ってんの? 俺、初心な子にはキスのサービスだってやってないのに」
「リズにキスしたらただじゃおかねぇ」
「だから、なんの話だよ。それに童貞でもないんだから、ぶちゅっと勢いでやったりしないって」
ませたイケメン少年に、トナーたちがぽかんとする。なぜか突然始まった言い合いに、リズも一瞬状況を忘れて呆気に盗られた。