平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
どこからか、木々の間を猛スピードで何かが駆け抜けてくる気配がする。
気のせいか、ドゥッと地を駆ける聞き慣れた足音。そして、大きな獣の呼吸音が鼓膜に触れる――。
ぴくんっとカルロが先に反応した。
「ヴォン!」
突然、カルロが珍しく吠えた。低く野太い一喝のような声に、トナーたちが飛び跳ねて、相棒獣たちもびくっとする。
ハッとジェドがある方向へ目を走らせた。
「よけろ!」
緊迫した声が響き渡った次の瞬間、全員が異変に気付いた。咄嗟によけ、カルロたちも〝ソレ〟の突進の進行方向から素早く避ける。
だが、遅れを取った一頭の相棒獣がいた。
だから吠えて教えただろうがと言わんばかりに、カルロが舌打ちして大きな尻尾で打って緊急回避させる。
「うわ!?」
ジェドから真っすぐ視線を投げられていたシモンが、強い警告の声に反射的に頭を低くした。
その直後、ぶぉんっと風の唸る音を上げて、大きな影が彼のすぐそばを通過した。
「シモン君あぶないっ!」
咄嗟にリズはシモンの手を取って、自分の方へ引き寄せる。
突如現われたその大型獣が、直前まで彼のいた場所の木にぶつかるようにして喰らい付いた。
それは、黒い霧のようなモノを滲ませた例の亡霊だった。
低い呻り声が上がったかと思うと、食らい付いた木に爪を立てて、荒れ狂ったように身体を揺する。
気のせいか、ドゥッと地を駆ける聞き慣れた足音。そして、大きな獣の呼吸音が鼓膜に触れる――。
ぴくんっとカルロが先に反応した。
「ヴォン!」
突然、カルロが珍しく吠えた。低く野太い一喝のような声に、トナーたちが飛び跳ねて、相棒獣たちもびくっとする。
ハッとジェドがある方向へ目を走らせた。
「よけろ!」
緊迫した声が響き渡った次の瞬間、全員が異変に気付いた。咄嗟によけ、カルロたちも〝ソレ〟の突進の進行方向から素早く避ける。
だが、遅れを取った一頭の相棒獣がいた。
だから吠えて教えただろうがと言わんばかりに、カルロが舌打ちして大きな尻尾で打って緊急回避させる。
「うわ!?」
ジェドから真っすぐ視線を投げられていたシモンが、強い警告の声に反射的に頭を低くした。
その直後、ぶぉんっと風の唸る音を上げて、大きな影が彼のすぐそばを通過した。
「シモン君あぶないっ!」
咄嗟にリズはシモンの手を取って、自分の方へ引き寄せる。
突如現われたその大型獣が、直前まで彼のいた場所の木にぶつかるようにして喰らい付いた。
それは、黒い霧のようなモノを滲ませた例の亡霊だった。
低い呻り声が上がったかと思うと、食らい付いた木に爪を立てて、荒れ狂ったように身体を揺する。