平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「馬鹿いえ。それは俺の台詞だ、カルロ。この俺を誰だと思っている。獣騎士団長にして、お前の唯一最高の相棒騎士だぞ」

慣れたような会話だった。

普段、彼らはそうやって心の中で話しているのだろう。

よく『どんな風に話しているのかしら』と思っていたリズの目には、とても新鮮に映った。

ジェドとカルロのおかげで、みんなの士気も戻るのを感じた。コーマックたち獣騎士と、エリーたち戦闘獣が、揃って真っすぐ前代未聞の〝蘇った亡霊の白獣〟へと視点を合わせた。

亡霊は、同じ白獣とは思えないほどに禍々しい。

こちらを睨み付ける大型獣の全身から、強い憎悪を覚えた。

「なぜ、お前は亡霊となってまで蘇った」

ジェドが尋ねた。

すると、亡霊が喉の奥を低く鳴らして嗤った。

《なぜ、とお前が聞くのか。領主である、お前が》

グルルル……怨恨を思わせる低い呻り声がする。

睨まれたジェドが、意味を理解しかねる顔をした。

――もしかしたら区別が付いていない?

どのくらい前に亡くなった白獣なのかは分からないが、彼は当時の領主のことを言っているのだろう。

でもリズは、怨みと同時に強い苦しさを亡霊から感じる気がした。

まるで絶望して、嘆き続けているみたいに。

「何かあったの……? 私たち、あなたの事情を知らないのよ」

リズは胸元で手を握り締め、戸惑い気味に問いかけた。

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