平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
気合いを込めて獣騎士が声を上げ、小隊が四班に分かれて亡霊を囲みにかかった。

ジェドがリズを片腕でしっかりと抱き寄せ、身を屈める。

「リズ。行くぞ」

「はいっ、団長様!」

直後、カルロが猛スピードで前方目掛けて飛行した。

強い風に呼吸がしづらい。けれどリズはぐっとこらえ、振り落とされないようカルロの背にしがみついた。

行動を開始したカルロに、他の戦闘獣たちが吠えて続く。猛然と速度を増すと、援護の体制に入った。

「ヴォン!」

直後、カルロと大型獣の亡霊が上空で衝突していた。巨体同士がぶつかり合い、歯を剥き出し激しく爪を繰り出す。

その攻防がやむ一瞬をついて、他の相棒獣たちも襲いかかった。

だが、背中にいるシモンに手さえ届かなかった。黒い霧のようなものが彼を拘束して振り落とされもしない。

ジェドが舌打ちした。

「魔力が使える白獣か、厄介だな……!」

落ちてくれるのを期待するのは難しそうだ。カルロは低く呻ると、めげずにまた一気に加速して亡霊とぶつかった。

そのまま亡霊の攻撃を抑え込みにかかる。

コーマックが相棒獣を向かわせた。猛スピードで突っ込むと、エリーが牙を剥いて襲いかかった。

《遅いわ! 青二才の白獣めが!》

亡霊が、一瞬にして体勢を整えて攻撃した。間一髪のところでカルロが尻尾を伸ばし、コーマックの相棒獣を後ろへと引き降ろす。

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