平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「団長様、チャンスは一度きりなので、ちゃんと腕を離してくださいね」
「俺の話を聞け。めちゃくちゃ嫌な予感がする」
《了解した。チャンスを作る》
「俺はオーケーを出していないぞカルロ!」
ジェドが余裕もなく叫んだ。その珍しい声に気付いたコーマックたちが、一体なんだと視線を向けてくる。
その時、亡霊の攻撃をかわしカルロが旋回姿勢に入った。
ぐんっと方向が変わり、身体が傾く。それでもリズは唇をきゅっと噛み締め、目標位置を見据えた。
「団長様! 今です!」
ぱしっと腕を叩いた拍子に、驚いてジェドの腕が緩む。
恐怖に呑まれることから逃げるように、リズはそのタイミングで、カルロにしがみついていた手を離した。
「あっ、リズやめろ!」
ジェドが叫んだ。
けれどその時には、リズはカルロの背から勢いよく飛び出していた。
亡霊がハッとして、爪を出した前足の動きを止める。顔を向けて目で追い駆けてくる中、真っすぐその背中のシモンを目指す。
ごぉっと身体ごと打つ風が、バタバタと服と髪をなびかせている。
リズは身体の浮遊感に震えそうになる腕を、せいいっぱい伸ばした。
「絶対に、諦めない!」
このあと、どうなるかだなんて考えなかった。落下する勢いのままシモンにぶつかり、両腕でめいいっぱい抱き締める。
その衝突と共に、シモンごと亡霊の背中から転がり落ちた。
「うっ……!」
「俺の話を聞け。めちゃくちゃ嫌な予感がする」
《了解した。チャンスを作る》
「俺はオーケーを出していないぞカルロ!」
ジェドが余裕もなく叫んだ。その珍しい声に気付いたコーマックたちが、一体なんだと視線を向けてくる。
その時、亡霊の攻撃をかわしカルロが旋回姿勢に入った。
ぐんっと方向が変わり、身体が傾く。それでもリズは唇をきゅっと噛み締め、目標位置を見据えた。
「団長様! 今です!」
ぱしっと腕を叩いた拍子に、驚いてジェドの腕が緩む。
恐怖に呑まれることから逃げるように、リズはそのタイミングで、カルロにしがみついていた手を離した。
「あっ、リズやめろ!」
ジェドが叫んだ。
けれどその時には、リズはカルロの背から勢いよく飛び出していた。
亡霊がハッとして、爪を出した前足の動きを止める。顔を向けて目で追い駆けてくる中、真っすぐその背中のシモンを目指す。
ごぉっと身体ごと打つ風が、バタバタと服と髪をなびかせている。
リズは身体の浮遊感に震えそうになる腕を、せいいっぱい伸ばした。
「絶対に、諦めない!」
このあと、どうなるかだなんて考えなかった。落下する勢いのままシモンにぶつかり、両腕でめいいっぱい抱き締める。
その衝突と共に、シモンごと亡霊の背中から転がり落ちた。
「うっ……!」