平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「声で吹き飛ばしたんですか……?」
「いや、恐らくは〝風〟だ」
「風?」
リズが大きな目を瞬くと、ジェドは頷く。
「リズもこの前、ニコラスの元にいた幼獣の魔力吐きを見ただろう。あの白獣の魔力性質は、恐らくは風だ」
「で、でも、それではまるで魔法――」
言いかけて、リズは言葉を飲み込んだ。
見守っていたコーマックに目を向けると、まさにその通りというように視線を返された。
「不明な生態部分も含めると、可能性はあると思います」
「そ、うですか……」
思わず視線を落としたら、それを戸惑いと取ったのか、ジェドがやや声を和らげて続けてくる。
「火の中に飛び込んでも無傷、走ることによって矢を弾いたもの。そして、予知能力のように相棒騎士へ危険や助言を伝えた白獣もいたとか――その記録は、我がグレイソン伯爵家に残されている」
よそにとっては、大変貴重な白獣の資料となろう。
だが、リズはそんなことを思いつつも、以前山で出会った〝白獣の女王〟のことを思い出していた。
山と同化し、頭の中に直接人の声で語りかけ巨大な白獣だった。
彼女は山内であれば、好きなところへ人や白獣を運ぶこともできた――それは魔法みたいな、不思議な力だ
それを間の当たりにしたことを、ジェドは知らないから続けてくる。
「亡霊に関しては、カルロの意見も踏まえて調査を決めた」
「え? カルロですか?」
「いや、恐らくは〝風〟だ」
「風?」
リズが大きな目を瞬くと、ジェドは頷く。
「リズもこの前、ニコラスの元にいた幼獣の魔力吐きを見ただろう。あの白獣の魔力性質は、恐らくは風だ」
「で、でも、それではまるで魔法――」
言いかけて、リズは言葉を飲み込んだ。
見守っていたコーマックに目を向けると、まさにその通りというように視線を返された。
「不明な生態部分も含めると、可能性はあると思います」
「そ、うですか……」
思わず視線を落としたら、それを戸惑いと取ったのか、ジェドがやや声を和らげて続けてくる。
「火の中に飛び込んでも無傷、走ることによって矢を弾いたもの。そして、予知能力のように相棒騎士へ危険や助言を伝えた白獣もいたとか――その記録は、我がグレイソン伯爵家に残されている」
よそにとっては、大変貴重な白獣の資料となろう。
だが、リズはそんなことを思いつつも、以前山で出会った〝白獣の女王〟のことを思い出していた。
山と同化し、頭の中に直接人の声で語りかけ巨大な白獣だった。
彼女は山内であれば、好きなところへ人や白獣を運ぶこともできた――それは魔法みたいな、不思議な力だ
それを間の当たりにしたことを、ジェドは知らないから続けてくる。
「亡霊に関しては、カルロの意見も踏まえて調査を決めた」
「え? カルロですか?」