平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「まぁ、戦闘獣である白獣は、その魔力と個体の強さで寿命も違ってくるみたいですからね。他の獣よりも、祟り説が濃厚になっても不思議ではないんです」

だから、村人も町人も『白獣の亡霊』で納得しているのか。

その時、リズはふと思った。

考えたら、カルロはどれくらい生きているんだろう?

白獣の女王の子達を守っていて、ずっと山奥にいたカルロ……そんなことを考えていると、思わぬジェドの発言が聞こえて驚いた。

「もしかしたら、その土地に獣騎士候補の存在があるかもしれない可能性からも、調査を決定した」

「えっ、獣騎士候補!?」

パッと視線を上げると、カルロから手を離したジェドと目が合った。

「考えてもみろ。もし白獣の亡霊だったとしたら死者が出ている。それなのに、出くわした者も軽傷だけで済んでいるだろう」

「あ、そうか……」

白獣は、獣騎士以外には絶対に懐かない。

彼らが従うのは、この地の領主であるグレイソン伯爵。そして獣騎士のみに心を許した。

もし亡霊の正体が白獣だとすると、単純に考えれば獣騎士になれる人間の存在が浮かぶ。もしくは、そもそも亡霊が全く別の獣であるか、だ。

「もし、今回の件に〝獣騎士候補〟が関わっているとすると――話は変わる」

何やら含むような言い方だった。

リズは、まるで少し色が違うような印象で、ジェドの声がふっと違和感を伴って耳にこびりついた。

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