平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
でも、考え込んだ真剣な眼差しを見て何も聞けなくなった。

こんなに真剣に考えている彼も、とても珍しい……そんなことを思っていると、ジェドの目がリズとコーマックへ向いた。

「今回の村の騒ぎの件、それが白獣の亡霊であるのか正体を確かめる。もし獣騎士候補がいるとしたのなら、保護する」

保護……?

暴れている獣の調査と解決、そして獣騎士候補の存在を確かめる。その二つが獣騎士団としての決定であると、ジェドは告げた。

「調査は内密に進める。確かだと分かるまで、騒がしくしたくない。詳細は現地で聞くことになる」

と、そこでジェドの目がリズへ定まった。

真剣な目に、またしてもドキリとした。どうしてか見つめられる時間が増えるごとに、胸がトクトクと鼓動を速めて――。

「そこで、お前にも一役買ってもらいたい」

……ん? 私?

前回、恋人役を任命されたことがリズの脳裏を過ぎった。現在も、その勘違いは引き続きだ。

まさかと思うが、それと同レベルの何かを頼まれるのだろうか?

そういうのは、もう勘弁して欲しい……思わず後ずさったリズの表情で察したのか、コーマックが柔らかな苦笑を浮かべた。

「実は、そこ、リズさんの村の近くなんですよ」

「え……?」

リズは、すぐに点と点が結びつかなかった。

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