平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「ド、ドジな私がっ、団長様の恋人のふりをやったなんて打ち明けたら、どんな失敗をしてきたんだとみんなに卒倒されてしまうからですっ!」

普段、村人たちが彼女に抱いている印象が分かるようだった。

ジェドがひとまず彼女から手を離した。コーマックも考えてしまって、優しげな顔もやや引きつり気味だった。



それから一刻後、村から近いドラッドの町に立ち寄った。

調査依頼を出してきたベン=ドラッド村の姉妹町で、そこでいったん詳細を聞きつつ着替えることになっていた。

そこにある合同役場に向かってみると、すぐに町長が出迎えた。

「ようこそ、遠いところまで」

「いえ、近くまでは相棒獣で移動しましたから」

握手を返しながら、ジェドは皺の多い彼の手を包み込む。

「ですから気遣いは不要です。この日まで、よくぞ不安とも戦ってきました。お疲れさまでした。あとは、どうか我々にお任せください」

おおらかそうな町長の目が、感動に潤むのが見えた。

団長様、こんな顔もするのね……。

リズは胸を手で押さえて見守っていた。作った優しい上司面でもなく、彼が心から父親より年上の町長を労っているのが分かった。

部屋へと案内され、お茶を出した女性が出て早速本題を聞く。

「ベン=ドラッド村の山で、恐ろしい獣が出るようになったそうです。通る旅人から金銭を巻き上げる子供も付いている、と」

「子供……」

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