平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
それで『目がいい』なんて言い方をしたのか。変な人だと思いながらも、リズはベルベネット子爵の言葉に緊張も緩んだ。

「はい。実はそんなことを想像しました」

「ふふっ、やっぱりね。これが我がベルベネット家が、代々引き継いできた初代子爵の別邸なんですよ。存分に見てあげてください」

その様子を見ていたジェドが、そこでやれやれと息を吐く。

「これだと、貸し一で後ろから殴れそうにもないな」

「恐ろしいことを考えますね。副官の君も、苦労しそうだ」

ベルベネット子爵が振り返ると、コーマックが柔らかな苦笑を浮かべた。

「いえ、僕にとっては大切な幼馴染でもありますから。こんなことは昔からしょっちゅうありましたよ、慣れました」

「おっと。そうでしたか、それは失礼。グレイソン伯爵の友人知人関係も、あまり知られていないものですから興味深くもあります」

「社交界に出たとしても、僕は部下としてそばにいますからね」

その時、ジェドの声が二人の会話を遮った。

「おいコーマック、余計なことは言うな」

でもそっぽを向いたジェドの横顔は、照れ隠しが窺えた。大切な幼馴染だとストレートに言われたのが恥ずかしかったらしい。

素直じゃない一面もある。

これまでに気付かされてもいたリズは、なんだか微笑ましく思った。

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