平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
ジェドの言葉が冷たく耳について、リズはパッと目を向けた。
「でも団長様っ――もごっ」
「まぁ、菓子でも食って落ち着け」
不意に、口にクッキーを入れられた。
甘い味と香りが広がると同時に、リズは大きな目を見開く。その赤紫色の瞳いっぱいに、こちらに身を寄せたジェドが映り込んだ。
なんだか近い。胸がとくんっとはねた拍子に、直前までの混乱は落ち着く。
「あの……その、ごめんなさい」
「落ち着いたか?」
「は、はい」
本当は、ジェドが近くて全く落ち着かないけれどそう答えた。彼にお菓を食べさせてもらったことも恥ずかしい。
「お前に、馴染みがないのは分かってる。大きな町だと孤児院もあるが、金品を巻き上げているのが子供だと聞いた時からこうなる感じはしていた」
もしかして、団長様は私を心配してもいた……?
つい、リズはジェドと見つめ合った。同じ長ソファに腰掛けていたコーマックが、へたな咳払いをする。
「団長、もう少し優しい気遣いはなかったんですか」
「いや、ついな」
答えたジエドが、ふと考えた顔でリズへ目を戻す。
「な、なんですか」
より顔を寄せられて、思わずリズは警戒したように言った。
「それなら、やり直そう」
「は」
「俺がクッキーを食べさせるから、こっちにおいでリズ」
「なっ、な、な……!」
「でも団長様っ――もごっ」
「まぁ、菓子でも食って落ち着け」
不意に、口にクッキーを入れられた。
甘い味と香りが広がると同時に、リズは大きな目を見開く。その赤紫色の瞳いっぱいに、こちらに身を寄せたジェドが映り込んだ。
なんだか近い。胸がとくんっとはねた拍子に、直前までの混乱は落ち着く。
「あの……その、ごめんなさい」
「落ち着いたか?」
「は、はい」
本当は、ジェドが近くて全く落ち着かないけれどそう答えた。彼にお菓を食べさせてもらったことも恥ずかしい。
「お前に、馴染みがないのは分かってる。大きな町だと孤児院もあるが、金品を巻き上げているのが子供だと聞いた時からこうなる感じはしていた」
もしかして、団長様は私を心配してもいた……?
つい、リズはジェドと見つめ合った。同じ長ソファに腰掛けていたコーマックが、へたな咳払いをする。
「団長、もう少し優しい気遣いはなかったんですか」
「いや、ついな」
答えたジエドが、ふと考えた顔でリズへ目を戻す。
「な、なんですか」
より顔を寄せられて、思わずリズは警戒したように言った。
「それなら、やり直そう」
「は」
「俺がクッキーを食べさせるから、こっちにおいでリズ」
「なっ、な、な……!」