平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
誤解を解く順番としては、確かに出会ったばかりのベルベネット子爵であるのは違うだろう。

「私は先日王都には行けなかったもので、せっかくのお披露目に駆け付けられず申し訳なく思っていたところなんです」

なので、とベルベネット子爵が続けてきた。

「ここは、山の影になって日ぐれも早いですから、どうです。部屋をお貸ししますから、夕食会を開かせてくれませんか」

「まだ宿泊先は決めていないから有り難い提案だが、しかし――」

「実はね、こうして招待したのも、調査に必要とあれば活動拠点として屋敷を提供したく思ってもいたからです。今日明日で調査が終わるのか、それとも何日かかるのかも分からない状態でしょう?」

なるほどと、ジェドは悪くない風に考える。

コーマックと共に見守りながら、リズは直前までのこともあって、話の流れに嫌な予感がした。

「広さも十分ですし、もし獣騎士団の招集がかかっても着地点にももってこいだ。村の外れにも近いですから、何かあればすぐに駆け付けることも可能です」

とても都合がいいのは確かだ。

もし獣騎士団が本格稼働することになった場合、戦闘獣を村に飛来させれば無駄に騒がせるのも予想できた。

「大きなバルコニーのある奥の部屋も空いていますから、そこからであれば我が屋敷の人間と遭遇することなく、部屋内に戦闘獣を招けるでしょう」

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