平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
でもリズは、以前同室になった時以上に落ち着かない。

「また、団長様と二人きりになるなんて……」

室内をそわそわと歩く彼女を、バルコニー前で寝そべっているカルロが目で追い駆けている。

その時、部屋の扉が開く音がして肩がはねた。

「なんだ、まだ寝ていなかったのか」

「う。その、はい……えっと、予定よりも早かったんですね」

「少しベルベネット子爵とコーマックと、段取りに付いて話していた。彼の伝令鷹も役に立ちそうだ」

言いながら、ジェドが貸されたらしい羽織りを椅子に引っ掛ける。

湯浴みを済ませた彼は、夜色の髪から整髪剤も落ちて自然体だった。

もし村で宿泊する場合、あやしまれないよう用意された庶民衣装。寝る用のシャツ一枚とズボン姿に、リズはドキドキしてくる。

「さっさと寝るぞ。明日も早い」

ベッドのサイドテーブルの明りが、しぼられた。

ぎしりとスプリングを鳴らしてベッドに上がったジェドが、反対側で立ちつくしたままのリズを見る。

「なんだよ、屋敷でも同じベッドだったろ」

胡乱な目を向けられた。

「は、はい。そうなんですけど……」

「『そうなんですけど』、なんだ?」

「いえ」

不審に思われないよう慌ててベッドに入る。

少し上がったスカートの裾を意識して、シーツの中で引っ張って降ろした。柔らかな夜風が吹き込む中、カルロが欠伸をもらす。

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