平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
でも、リズの心音の方がきっと大きい。

ただそばで横になっているだけなのに、彼を意識して恥じらいは増す。

「なんでそっちを向くんだ」

不審そうな声が近くからして、ドキリとする。

ベッドの軋みに、彼が少し上体を上げて覗き込んできているのを感じた。

「ま、前もそうだったじゃないですか」

どうしたことだろう。囁くような低い声に鼓動が速まる。

彼が手を出してこないのは知っている。それなのに、もしかしたら何か起こるんじゃないかと予感してドキドキしているのだ。

ぎゅっと目を閉じた時、シーツの上から肩を抱かれて心臓がはねた。

「リズ、顔を見せてくれ」

向きを変えられて、ころんっと背中がベッドについた。ジェドが枕に肘をついて、こちらを見下ろしている。

俯いた彼の髪が少し落ちていて、切れ長の青い目にかかっていた。

そこには、恥じらうリズの顔で映っている。

「そんなに意識されると、やりにくいんだが」

「だ、だって団長が、肩に触ってきたからであって」

言い訳しようと思っても、言葉がぐちゃぐちゃになる。

寝間着の襟元が少しずれたのも気になって、リズは手でかき寄せた。

しばらく互いの呼吸音を聞いていた。見つめ合ったままでいると、ジェドが春色の髪を指でひとつまみしてきた。

「なんだ、もしかして手を出されたいのか?」

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