平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
場を和まそうとしたのか。ふっと意地悪な笑みを浮かべてくる。

髪を触られている感覚に胸は高鳴った。一瞬、このまま触れてくる彼を想像してしまったリズは、真っ赤になった。

「そっ……んなこと、ありませんけど」

否定する声は、込み上げてしまった想像に小さくなる。

ただただドキドキしていた。自分の髪をすくっているジェドの指を、強く意識しながらもどうしてか振り払えない。

自分で言ったのに、彼が少し頬を赤くした。

「リズ。もしかして」

不意に、頬に手を添えられて、心臓がばっくんとはねた。

吐息交じりの声が、なんだか甘い。

そんなのは気のせいのはずなのに、リズは目を合わせられなかった。今、目を合わせていけない気がした。

途切れた言葉を尋ね返すこともできないでいると、頬をくすぐられる。

「リズ」

また名前を呼ばれて胸が甘く痺れた。

こんな感覚は知らない。けれど抗えず、引き寄せられるみたいにリズが目を戻すと、頬を撫でる彼の手で顔を上げさせられた。

小さな灯かり一つの部屋で、ジエドの青い目は綺麗だった。

目が合ったら、もう魔法にでもかかったみたいにそらせなくなる。

「どんな場所で見ても、宝物みたいに綺麗な目だ」

思わずといった様子で、ジェドが呟いた。

目の色が美しいのは、団長様こそだ。一体何を言っているんだろうと思うのに、ぼうっとしてよく考えられない。

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