平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
ふと、両手で頬を包み込まれてジェドの顔が近付く。

ドキドキしすぎて胸は煩いのに、それが不意に心地よさに変わる。

頬を包み込む大きな手の温もりに弛緩する。鼻先が触れる距離で、自然に目を閉じかけたリズは――額に口付けを落とされて我に返った。

「な、なんでまたそういうことするんですかっ」

ハッとして咄嗟に突っぱねていた。

「ここでフリをする必要、ないですよね!?」

「仕方ないだろう。あんな風に見られたら――」

よく分かっていなくて、赤面で混乱中のリズを前に、ジェドが一度悩ましげに言葉切る。

「――男は、構いたくなるものだ」

「『あんな風に』って、どんな風ですか!」

思わず追求したら、彼がそっとそむけた顔の下を手で押さえた。

「それにしても、少しもったいないことをしたかもしれないな」

「え?」

「躊躇しなければ良かった」

「ぼそっと言ってますけど、聞こえてますよ!?」

何を躊躇しなければ良かったと言っているのだろうか。

まるでキスでもするような距離感だったのを思い出す。もうリズは頭の中が沸騰しそうになって、目も潤んで過剰反応でシーツを盾にした。

「そんなことをされると、余計にそそられるんだが」

ジェドが、うーむと悩ましげに首を傾げる。

その時、不意に彼がベッドに両腕をついてきた。腕に囲いこまれて、リズは色気のない悲鳴を上げた。

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