平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「ひぇっ、な、なんですか」

「リズ。本気で少し心配になってきたんだが、いいか?」

「へ? 何が……」

「一つ言うが、それで相手をどうにかできると思っているのか? もっとまともな対処法は身に付けていた方が――」

「と、とにかく、自分の枕に戻ってくださいっ」

胸板をぐいーっと押し返した。

見た目の引き締まった感じよりも逞しくて、薄いシャツ越しの体温にドキドキが増す。全然びくともしなくて焦りも込み上げた。

青い目にほんのり熱を灯したジェドが、困ったように見下ろす。

「どうしたもんかな……そんなに警戒されるとなぁ」

「ど、どうしたもこうしたも、困っているのは私の方ですうううう!」

なんで普段通りに接せられないんだろう。ドキドキしすぎて目も合わせられないのが、なんだか苦しくなって泣きたくなってくる。

団長様が変だ。でも、私の方が、もっとおかしい。

どうしてこんなに頭の中がぐるぐるするの? もう、団長様と普通に話すことなんてできないんじゃ――。

そうリズが思って、ぎゅっと目を閉じた時だった。

――べろんっ。

「うぎゃ!」

突然、横からカルロに顔を舐められた。

びっくりして目を向けてみると、ベッドに大きな頭を寄せ入れたカルロがいた。

「カ、カルロ……?」

「ふんっ」

唐突に、ぐいっと頭の額部分を見せられる。

「……もしかして、撫でろってこと?」

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