平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
ぽかんとして涙の気配も引っ込む。

すると、ジェドがこっそりホッとした吐息をもらした。前髪をかき上げると、寝直しながら言う。

「カルロは『撫でてもらわないと寝られない』と言っている」

「へ? でも団長様、カルロに触ってないから会話ができないんじゃ――」

戸惑う言葉は、カルロにもふもふの大きな頭を寄せられて途切れた。

早くしろと言われている気がする。おそるおそる両手を伸ばしたら、ぐいっと掌にカルロの方から触らせてきた。

もふもふとした温かさに、緊張が溶けていく。

「そんなに撫でられたかったのね」

撫で癖が付いてしまっているからなのかもしれない。仕方ないなと思いながら、リズは微笑ましくって望む通りしてあげる。

「ふんっ」

まぁまぁ悪くないと言わんばかりに、カルロが顰め面でベッドに頭を乗せた。

大きな尻尾がぶんぶん揺れているのが、こちらからでも見えた。

――まるで、大きな息子みたいに可愛いカルロ。

リズは、教育係として贔屓目が込み上げるのを感じた。彼が、可愛くって可愛くって仕方がない。

「昨日の夜も、本当はこうしたかったのよ」

「ふん」

それから、本当は団長様ともお喋りをしたかった。

そう思った時、すぐそこから声がした。

「カルロと同じくらい、俺のことを信用してくれているんだろう」

< 77 / 192 >

この作品をシェア

pagetop