平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
カシムの話によると、金品類は奪われていないらしい。幸いにして、御者席にいた二名の男は投げ出された際の軽傷だけで済んでいた。
「畑の柔らかな傾斜が、彼らを受け止めてくれたようです」
その時、向こうから気付いた男が「おーい!」と手を振って走ってきた。
「あんたらが、村長様がおっしゃっていた調査員の方々かい!?」
見慣れない顔と察して、男が言ってきた。
ベルベネット子爵がすぐに対応する。
「その通りだよ。信頼性は、私のお墨付きだ」
「子爵様の? そりゃすごいっ」
それならと、男が急ぎ一人の男を連れてきた。
「実は、荷馬車が襲われた時にいた畑の所有者です。偶然にも、荷馬車に体当たりしたところから現場を目撃していました」
前へ出されたその男は、頭に軽く包帯が巻かれてあった。
荷馬車が派手に転倒した際、その破片の一つが頭にあたって、ひっくり返ってしまったのだとか。
「それは本当かい?」
ベルベネット子爵が目を向ける。するとジェドが「分かってる」と言って、彼がよけるそばから男と向かい合った。
「何を見たか、覚えているか?」
「ああ。そこを歩いていたら、突然森から大きな黒い影が飛び出してきて、目にも止まらぬ速さで荷台にぶちあたったんだ。二人が放り出されて、俺はこの通り木片があたって……でも俺は意識があった」
「そこで子供の姿を見たんだな? そして証言した」
「畑の柔らかな傾斜が、彼らを受け止めてくれたようです」
その時、向こうから気付いた男が「おーい!」と手を振って走ってきた。
「あんたらが、村長様がおっしゃっていた調査員の方々かい!?」
見慣れない顔と察して、男が言ってきた。
ベルベネット子爵がすぐに対応する。
「その通りだよ。信頼性は、私のお墨付きだ」
「子爵様の? そりゃすごいっ」
それならと、男が急ぎ一人の男を連れてきた。
「実は、荷馬車が襲われた時にいた畑の所有者です。偶然にも、荷馬車に体当たりしたところから現場を目撃していました」
前へ出されたその男は、頭に軽く包帯が巻かれてあった。
荷馬車が派手に転倒した際、その破片の一つが頭にあたって、ひっくり返ってしまったのだとか。
「それは本当かい?」
ベルベネット子爵が目を向ける。するとジェドが「分かってる」と言って、彼がよけるそばから男と向かい合った。
「何を見たか、覚えているか?」
「ああ。そこを歩いていたら、突然森から大きな黒い影が飛び出してきて、目にも止まらぬ速さで荷台にぶちあたったんだ。二人が放り出されて、俺はこの通り木片があたって……でも俺は意識があった」
「そこで子供の姿を見たんだな? そして証言した」