平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
カルロの真似をしているのだと、最近気付いた。

彼は、よくここへ来るから。

「みんな、カルロのこと大好きよね」

リズはうれしそうに笑った。来た時は暴れ白獣だなんて言われていたカルロは、今や獣騎士団長ジェドの相棒獣だ。

態度はそっけないけれど、とくに白獣の子に対しては優しい一面もある。

昨日も、彼らに背中や足に乗られて困っている様子だった。でもカルロは大人しくしていた。

怪我をさせないことを考えて困っているんだろうなと、見ていてリズも分かったから、元教育係としても微笑ましかった。

「あなたたちが、カルロを見て真っ先に懐いたのが分かる気がするわ」

「みゅみゅん!」

リズが笑いかけたら、幼獣たちはとてもいい笑顔で鳴いた。白いふわふわの尻尾がパタパタ揺れていて、当たり前!と答えられている気がした。

――親バカ、なのかもしれない。

リズも幼獣たちを、本当のママみたいに大好きだったから。

でもそれでいいのだ。胸を張って好きだと言えた。幼獣たちが立派に育っていく姿を、日がな見守って成長を手助けしていきたい。

「それにしても……うぅ、胸が痛くなる手紙だわ」

食事を終えた幼獣たちの顔の周りを、濡れたタオルで綺麗にしたのち、しゃがみ込み例の手紙を読んだ。

ジェドの父親と母親から、便箋数枚に分けてメツセージが書かれてあった。

< 9 / 192 >

この作品をシェア

pagetop