天才か、狂人か。 ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~
「・・・・・・・・・・・・・。」
マッドサイエンティストは、
ノートPCで何かを見ていたようだった。
これは・・愛知県大会のホームページ?
「あ、他会場の試合結果を確認していたのですか?」
「はい。教頭も見ますか?」
「・・む!?・・・ぐぬぬ・・!?
またしても絶対王者【中京大 中部】はコールドゲームですか・・。
まず間違いなく・・決勝で激突するのは彼らでしょうな・・!」
「・・・つくづく中村君はクジ運が悪い。」
「ありゃ・・?でも中京大 中部と決勝まで当たらない別の山に入ったのは、
良かったのでは・・?」
「・・・・僕が私学4強の中で、最も警戒していたのはここではありません。」
「・・・・?」
「もちろん中京大 中部は文句なしの、
最強の相手ですが・・
僕からすれば・・
次が【事実上の決勝戦】です。」
阿部先生がマウスを動かして・・次の・・準決勝の相手の試合結果を見せてくれた。
「ここまで全試合コールドゲームで勝ち上がる中京大中部と違って・・・。」
「ふむふむ・・3回戦[2―0]
4回戦[3―0]、準々決勝[1―0]
・・接戦をモノにしてきている、
勝負強くて、堅そうなチームですな。」