天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「!!!」
<!?>


ノーバウンドのストライク返球が、
キャッチャー中村くんのミットに納まる。


全力疾走の相手三塁ランナーのスライディングに合わせて・・・


「よしっ!」

《アウト!!!》


中村くんがタッチして球審にアピールした後、【背番号9】へ拳を突き出した!!



「「「「だぁぁあああ!
山口ーーーーー!!!!!!」


山口くんの【レーザービーム】炸裂!!!

タッチアップ失敗で一気に2アウトが取れて、これで3アウトチェンジ!!

1アウト満塁の大ピンチを凌いだ!



「相変わらず・・・彼は肩が強いですね。」


ガッツボーズしながら帰ってきて、
みんながその体に抱きついて頭を叩く!


「うぃーーーーーーーーす!!!」





<<<<・・・・>>>>


勝利を確信していた一塁側ベンチがあ然として、まだ守備につけない・・!

これはメンタル的にも相手へのダメージが大きい!



「さぁ・・一度緩めかけた手綱をまた引き締めるのは大変でしょう?・・上原君。」


変態のニチャァ笑みと共に、試合は昨日に引き続き延長戦に突入・・!


相手エース上原君から何としてでも勝ち越し点を奪って、

ウチのエース憲伸くんで逃げ切る・・!!


「よっしゃー!頼むぞみんなーーー!!」


大西くんの檄と共に、
尚も続く酷暑の延長戦が幕を開けた!






第17話 完














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