甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています



「あれ、遥ちゃんピアス開けたの?前に来た時は開けてないって話してたよね」

いただきますをする前に遥が髪を一つで結んであらわになった耳を見て、目ざとい信さんが気がついた。

「はい。少し前に」
「それ、悠くんが?」

俺の部屋でピアッサーを使い、遥の耳に穴を開けてから約2ヶ月。特に化膿したりもせず、無事にプレゼントした四葉モチーフのピアスが光っている。

以前想像した通り、痛みに怯え、若干涙目になった遥にゾクリとしながらピアッサーを握ったことは誰にも秘密だ。

信さんの質問に対し恥ずかしそうに小さく頷いて肯定してみせた彼女を見て、信さんは随分とニヤニヤしている。

「……なんですか」
「いやぁ?」

言いたいことはなんとなく察しているので、目で何も言わなくていいですと牽制する。

するとカウンターで遥を挟んだ向こう側に座っている熊澤先生が大げさなほど大きなため息を吐いた。

「あーあ、遥ちゃん結婚しちゃうのかぁ。僕の息子の嫁にって思ってたんだけどなぁ」

いつかも似たようなことを聞いたなと苦笑していると、遥は「ふふ、クマ先生が義理のお父さんってことですね」と笑う。

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