甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています

まだ九条先生とは出会ったばかり。先生が何を思って誘ってくれたのか真意はわからないけど、やっぱりドキドキする気持ちは抑えられない。

これが恋かはまだ判断出来ないけど、明日はたくさん楽しみたい。

「ねぇ、お願いがあるんだけど」
「なぁに?」
「明日着る服、一緒に選んでほしくて…」
「もちろん!いいね、初夏の初デートっぽい服探しに行こう!」


そうして朱音ちゃんと一緒に選んだのは、薄い水色が綺麗なシャツワンピース。

前ボタンになっていて、ウエストには共布のベルトでリボンを作ってある。スカートは膝下丈のフレアタイプで、少しの風でもふんわりと広がるのがお気に入り。

袖は七分くらいまでロールアップして抜け感を演出。

足元は敢えてスニーカーにして、ちょっと早いかもと思いつつお天気もよかったから鞄はショルダー型のかごバックにした。

どこも変じゃないよね…?

あまりにも『男受け』を狙うより私らしい方が良いと朱音ちゃんにアドバイスを貰ったし、自分でも悪くないコーディネートが完成したと思う。

昨日メッセージで最寄りの駅を聞かれ、車で迎えに来てくれることになった。

時刻は11時15分。本当は11時半の待ち合わせだけど、緊張しすぎて今から30分も前に着いてしまった。

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