シークレットベイビー 弥勒と菜摘
✴︎
そんな弥勒と、菜摘は3人家族になった。
『石動菜摘』
弥勒は菜摘の夫、一子は2人の実子。
一子がいるからって、こんなすごい人の家族になってしまって⋯⋯ 弥勒の奥さんに本当になってしまって⋯⋯ 。
何だか申し訳ない気がする。
だって、ただのおまけだ。
いらなくても一子に勝手についてきてしまったおまけみたいなものだ。
でも、一子の血縁というだけで、菜摘は代わりがきかないわけで、複雑な気持ちだった。
✴︎
菜摘は一子と台所に一番近い部屋をとりあえず使わせてもらうことにした。
一回も使ったことがないらしいこの部屋は、ホテルみたいにすぐに使用できるようになっていた。
セミダブルのベットが2台、タンス、それにバスルームまで付いている。
一子は、大きな大人用のベットの真ん中に、ちょーん、と寝かしていたが、すぐ弥勒がベビーベットを買ってくれたので、そこに移動させた。
その時に菜摘の洋服もかなり買ってくれた。全部をタンスに入れたけれど、まだ、引き出しが余るぐらいだった。
弥勒はその正面の部屋にいるらしい。
マンションの奥は、まだ菜摘の使っているぐらいの大きさの部屋がいくつかあるし、和室の部屋もある。
広い広いマンション。
バスルームもお手洗いもいくつかあるみたいだから、弥勒と会おうとわざわざ行動しないと、結構会えない。
最初の日。
どうなるのかすごく緊張していたが、実にあっけなく過ぎた。
コンシェルジュが運んでくれた晩御飯を食べて、部屋に入って、ちょっと台所に行って、また部屋に入ったら、それでもう、バスルームもお手洗いもあるから、一子の世話をして1日目おわり。
「困ったことない? 」
って弥勒に聞かれて、
「はーい」
って言って、終わり。
だいたい、子供を産んだわけじゃないし、一子は良く寝るし、結構元気で暇だった。
テレビも付いてるから、ちょっと見たりして、興味ないなって。
翌日から。
弥勒は当然仕事に行った。
朝は早く出たのだろうか会わなかった。
まぁ、一子は一日中お世話しているとして、なんか置いてある朝ごはんを食べて、お昼ご飯を食べて、晩ご飯は弥勒が作ってくれた。
晩御飯の時に、久しぶりに弥勒と話した。
「一子は3月生まれか」
「そうですね。学年で一番年下だから、ちょっと苦労ですね」
「あ、日本だとそうか⋯⋯ 」
「弥勒さん、海外だったんですか? 」
「オレ、小学校と中学校、アメリカだった」
「へー、そうなんですね、」
高校と大学は、日本でもトップクラスの有名な私立校だった。帰国子女の枠。
菜摘とは、全然違う育ち方だ。
両親を亡くして、必死に生活してきただけだ。
弥勒の話を聞けば聞くほど、菜摘は違いをまざまざと感じた。
出会うはずのない2人だった。
でもその人の妻として、この部屋にいる⋯⋯ 。
「菜摘は何月生まれ? 」
と弥勒に聞かれた。
「私は5月ですよ」
「じゃ、もーすぐだね。何才になるの? 」
「23になります」
「オレは7月。7月で29だね」
「弥勒さんのお誕生日のお祝いしましょうねー」
と言ったら、すごく嬉しそうな顔をした。
初めて、2人の間で未来の約束をした。
そんな弥勒と、菜摘は3人家族になった。
『石動菜摘』
弥勒は菜摘の夫、一子は2人の実子。
一子がいるからって、こんなすごい人の家族になってしまって⋯⋯ 弥勒の奥さんに本当になってしまって⋯⋯ 。
何だか申し訳ない気がする。
だって、ただのおまけだ。
いらなくても一子に勝手についてきてしまったおまけみたいなものだ。
でも、一子の血縁というだけで、菜摘は代わりがきかないわけで、複雑な気持ちだった。
✴︎
菜摘は一子と台所に一番近い部屋をとりあえず使わせてもらうことにした。
一回も使ったことがないらしいこの部屋は、ホテルみたいにすぐに使用できるようになっていた。
セミダブルのベットが2台、タンス、それにバスルームまで付いている。
一子は、大きな大人用のベットの真ん中に、ちょーん、と寝かしていたが、すぐ弥勒がベビーベットを買ってくれたので、そこに移動させた。
その時に菜摘の洋服もかなり買ってくれた。全部をタンスに入れたけれど、まだ、引き出しが余るぐらいだった。
弥勒はその正面の部屋にいるらしい。
マンションの奥は、まだ菜摘の使っているぐらいの大きさの部屋がいくつかあるし、和室の部屋もある。
広い広いマンション。
バスルームもお手洗いもいくつかあるみたいだから、弥勒と会おうとわざわざ行動しないと、結構会えない。
最初の日。
どうなるのかすごく緊張していたが、実にあっけなく過ぎた。
コンシェルジュが運んでくれた晩御飯を食べて、部屋に入って、ちょっと台所に行って、また部屋に入ったら、それでもう、バスルームもお手洗いもあるから、一子の世話をして1日目おわり。
「困ったことない? 」
って弥勒に聞かれて、
「はーい」
って言って、終わり。
だいたい、子供を産んだわけじゃないし、一子は良く寝るし、結構元気で暇だった。
テレビも付いてるから、ちょっと見たりして、興味ないなって。
翌日から。
弥勒は当然仕事に行った。
朝は早く出たのだろうか会わなかった。
まぁ、一子は一日中お世話しているとして、なんか置いてある朝ごはんを食べて、お昼ご飯を食べて、晩ご飯は弥勒が作ってくれた。
晩御飯の時に、久しぶりに弥勒と話した。
「一子は3月生まれか」
「そうですね。学年で一番年下だから、ちょっと苦労ですね」
「あ、日本だとそうか⋯⋯ 」
「弥勒さん、海外だったんですか? 」
「オレ、小学校と中学校、アメリカだった」
「へー、そうなんですね、」
高校と大学は、日本でもトップクラスの有名な私立校だった。帰国子女の枠。
菜摘とは、全然違う育ち方だ。
両親を亡くして、必死に生活してきただけだ。
弥勒の話を聞けば聞くほど、菜摘は違いをまざまざと感じた。
出会うはずのない2人だった。
でもその人の妻として、この部屋にいる⋯⋯ 。
「菜摘は何月生まれ? 」
と弥勒に聞かれた。
「私は5月ですよ」
「じゃ、もーすぐだね。何才になるの? 」
「23になります」
「オレは7月。7月で29だね」
「弥勒さんのお誕生日のお祝いしましょうねー」
と言ったら、すごく嬉しそうな顔をした。
初めて、2人の間で未来の約束をした。