シークレットベイビー 弥勒と菜摘
✴︎



先日、弥勒と生活を話し合った。


「私は、ある程度この子が大きくなるまで、その、働くとか、外に出なくていいの⋯⋯ でしょうか? 」


お金を全部出してもらってる。
一子は新生児だから3ヶ月ぐらい、夏までは家から出れない。今はマンションの中だけで、弥勒が買ってくれた物を使ったり食べたりしている。
一子はともかく、おまけの菜摘まで、丸ごとお世話になっている。


「働くことに何らオレのいうことはないけど、子供のいいように、そして君がいいように考えてくれたらと思う。そうするなら、金銭的にも、環境的にも任せて欲しい」


と事もなげに弥勒は言った。
甘やかされちゃうな、と思う。
心配ばっかりして暮らしていたのに、体の力が抜けて、甘やかに弥勒の家に弥勒といる。


「子供をどこかに預けたり、誰かを雇うなら私がやりたいし、そこに人手を求めるなら、私がその人手になろうかなって思ってます」

「ありがとう」


となぜか優しく感謝された。
感謝するのは菜摘の方なのにな、と思った。


「なんか、ごめんなさい」


とよく分からないけど謝った。


「ん? なんで? 」

「だって⋯⋯ 」


弥勒は聞いてくれてた。


「なんか、私、おまけみたいについてきてしまって⋯⋯ 」


すると、弥勒がすごく優しく菜摘に笑いかけた。


「豪華なおまけだね。大当たりみたいだよ」


それから、


「いてくれてありがとう」


と菜摘の頭を大きな手で撫でて言った。

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