シークレットベイビー 弥勒と菜摘
✴︎
こめかみに落ちてきていたキスは、いつの間にか、頬や、鼻や、瞼や⋯⋯ 。
一子と同じ場所にキスされていた。
その日、彼の唇は、菜摘の唇の端に柔らかく触れた。
上唇と下唇が合わさった、頬との間。
彼の唇は、斜めに、彼の唇の形で、柔らかいのに、はっきり形であたったから、思わず、じっと彼の唇を凝視した。
「何? 」って彼の目が言う、大きなくっきり二重の目が、なんとなく見たことなく怪しい光を放っていた。
「 柔らかい」
と言ったら、
「知らないの? したことない? 」
彼の吐息が、ギリギリ、かするみたいに菜摘の唇にあたる。
なんとか頷いて、
「初めてですよ」
って言った。
弥勒の右腕にすっぽりと抱かれたまま、彼の胸にもたれて、熱くなった頬を押し当て息を整える。
弥勒はしばらくじっとしていて、それから、かがみ込んで一子の頬にチュッとキスをした
ふっとほほえんで、こんどは反対側の菜摘にかがみこんだ。
思わず弥勒の胸に埋もれたまま、顔を上げたら、弥勒の真剣な眼差し。
視線がからんで、息もできなくなって、身体中あつくなって⋯⋯ 。
弥勒が顔を近づけてきて、そのまま唇に彼の唇が触れた。柔らかく⋯⋯ 。
一瞬、ほんの少し離れたと思ったら、今度は熱く食まれる。
彼のいつもみている形いい唇が、何度も何度も、大事なものに触れるように。
夢中になって、指で彼の服にしがみついて、弥勒が菜摘の方に体を少し乗り出したら、反対側の腕の一子が、
《うぐっ、うぐっ、》
とゴソゴソして、
《うんぎゃぁ、うんぎゃぁ、》
と大きな声で泣き始めた。
菜摘はそれでも弥勒にしがみついたまま、粗く息をして、弥勒も息を乱していて、キスの余韻を含んだ熱い目で菜摘を見下ろし、ようやく引き離すように無理やり一子を見て、ちょっと照れて「ふふっ」と笑った。
菜摘もたまった息を吐きながら「ふふっ」と笑った。
弥勒は、もう一度菜摘をみながら、ぺろっと舌で自分の唇を舐めた。
初めて人とキスした。
2人ともゆっくり動いて、そのあと、ちょっと罪悪感をかんじながら、2人がかりで一子をあやした。
こめかみに落ちてきていたキスは、いつの間にか、頬や、鼻や、瞼や⋯⋯ 。
一子と同じ場所にキスされていた。
その日、彼の唇は、菜摘の唇の端に柔らかく触れた。
上唇と下唇が合わさった、頬との間。
彼の唇は、斜めに、彼の唇の形で、柔らかいのに、はっきり形であたったから、思わず、じっと彼の唇を凝視した。
「何? 」って彼の目が言う、大きなくっきり二重の目が、なんとなく見たことなく怪しい光を放っていた。
「 柔らかい」
と言ったら、
「知らないの? したことない? 」
彼の吐息が、ギリギリ、かするみたいに菜摘の唇にあたる。
なんとか頷いて、
「初めてですよ」
って言った。
弥勒の右腕にすっぽりと抱かれたまま、彼の胸にもたれて、熱くなった頬を押し当て息を整える。
弥勒はしばらくじっとしていて、それから、かがみ込んで一子の頬にチュッとキスをした
ふっとほほえんで、こんどは反対側の菜摘にかがみこんだ。
思わず弥勒の胸に埋もれたまま、顔を上げたら、弥勒の真剣な眼差し。
視線がからんで、息もできなくなって、身体中あつくなって⋯⋯ 。
弥勒が顔を近づけてきて、そのまま唇に彼の唇が触れた。柔らかく⋯⋯ 。
一瞬、ほんの少し離れたと思ったら、今度は熱く食まれる。
彼のいつもみている形いい唇が、何度も何度も、大事なものに触れるように。
夢中になって、指で彼の服にしがみついて、弥勒が菜摘の方に体を少し乗り出したら、反対側の腕の一子が、
《うぐっ、うぐっ、》
とゴソゴソして、
《うんぎゃぁ、うんぎゃぁ、》
と大きな声で泣き始めた。
菜摘はそれでも弥勒にしがみついたまま、粗く息をして、弥勒も息を乱していて、キスの余韻を含んだ熱い目で菜摘を見下ろし、ようやく引き離すように無理やり一子を見て、ちょっと照れて「ふふっ」と笑った。
菜摘もたまった息を吐きながら「ふふっ」と笑った。
弥勒は、もう一度菜摘をみながら、ぺろっと舌で自分の唇を舐めた。
初めて人とキスした。
2人ともゆっくり動いて、そのあと、ちょっと罪悪感をかんじながら、2人がかりで一子をあやした。