あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
もっと違う形で再会ができたら……。
だけど、あの時とはもう状況が違う。
ここで話も途切れたことだし、話すことは話した。
あとはこの人がどう判断するかよ。
「じゃあ——」
「だったら俺の頼みをきいてくれるのなら、この森のこと、考えてもいい」
「え?」
突然の申し出に驚いたが、この人のいうことを聞くだけで、あの森が守れるなら……。
「いいわよ。頼みって何?」
勢いでそう答えた。
「俺の恋人になってほしい」
「こ、恋人?」
どうして? 意味がわからない。
「ああ、しばらく俺の恋人になってほしい。もちろん期間限定だ」
どうして? 
「何か理由があるなら教えてください」
すると悠一さんは私に名刺を差し出した。
「明日、ここにきてくれ。詳しいことはその時にはなす。時間は……君に任せる。後でメールをくれ」
悠一さんはそう言い残すと先に帰ってしまった。
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