あの夜身ごもったら、赤ちゃんごと御曹司に溺愛されています
やばい。おかずだけでご飯がなきゃ意味がないじゃない。
すると彼がキッチンに入ってきた。
「ただいま〜」
悠一さんは大きな袋を抱えて帰ってきた。
「お帰りなさい」
「ごめん、お米なかったから買いに行ってたんだけど、お店のおばちゃんにつかまって遅くなった」
悠一さんは、よっこいしょと言いながらお米の入った袋を床においた。
「おかずはできているので、今から急いで炊きますね」
「ああ、ありがとう」
お米を洗って、炊飯器にセット。炊き上がりまでに四十分ほどかかる。
「あの……ご飯ですが、四十分後には炊き上がります。少し蒸らしてから食べてください」
「ありがとう」
柊一もそろそろお昼寝から目を覚ます時間だ。
「おかずはテーブルの上に出しておきました。あと、冷蔵庫に中にいろいろと保存したものが入ってます。それじゃあ私は——」
「待ってよ」
「はい?」
「まさかもう帰るの?」
「そうですが……」
「ご飯が炊き上がるまででいいから帰らないで」
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